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2010年 03月 16日
B型肝炎北海道訴訟で札幌地裁が和解勧告したことを受け、全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は3月12日、厚生労働省内で記者会見し、被告である国が和解勧告を受け入れ、一日も早く和解を実現するよう求める声明を発表した。
声明では、「この勧告で注目すべきは、裁判所が『和解協議にあたり、救済範囲を巡る本件訴訟の各争点については、その救済範囲を広くとらえる方向で臨む』との指針を示したこと」と指摘。裁判所が国の責任を前提に、被害者を広く救済すべきとの立場に立って和解を進める姿勢を明らかにしたとして、「この裁判所の姿勢を大いに歓迎する」とした。その上で、国が和解勧告を受け入れ、B型肝炎訴訟を全面的に解決する方向に姿勢を転換し、一日も早く和解を実現すること、そのために原告団・弁護団と直ちに協議を始めることを強く求めている。 全国B型肝炎訴訟弁護団全国連絡会事務局次長の小部正治弁護士は、救済範囲について「どこかに合理的な線が引けるのではないかと思う。裁判所も『広くとらえる』と言っている」と指摘。「被害者を切り捨てるのではなく、広くとらえる方向で考えていくことに賛成している」とした。 同席した東京原告の田中義信氏は、「(和解勧告で)ようやく春の兆しが見えてきた」とする一方、「国が和解のテーブルに着くかどうかはこれから。国民の命が大事なら、あすにでもテーブルに着いていただきたい」と述べた。 原告団・弁護団は14日、B型肝炎問題の全面解決を目指し、全国12か所で街頭宣伝やビラ配布などの全国統一宣伝行動を実施する予定だ。 【関連記事】 ・ 被害者全員の救済を5党に要請―全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団 ・ 慢性化しやすい欧米型B型肝炎、家庭内でも感染を確認 ・ 厚労相との面談を要請―全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団 ・ B型肝炎患者が全国一斉追加提訴−原告患者は373人に ・ 法案の衆院通過で意見表明―肝炎患者3団体 ・ 東京大空襲 朝鮮人被災、忘れないで…包括的証言集を出版(毎日新聞) ・ 「嘘つき」与党に抗議 高校無償化法案、朝鮮学校めぐり紛糾(産経新聞) ・ <水俣病>患者団体反応さまざま 熊本地裁の和解案提示で(毎日新聞) ・ トランス脂肪酸、自主表示を=メーカーに通知へ−消費者庁(時事通信) ・ 国宝展示問題、新潟市長が文化庁訪れ許可要請へ(読売新聞)
by b7ravcmltw
| 2010-03-16 14:43
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